グルー

グルー ★★★★☆
これ、ウェルシュ作品の私的ベスト3に入る名作!
5歳周辺から始まって、35歳周辺までの10年刻みで
悪ガキ4人組の成長を書いてある。
10年おきに、何がおきているのか、章を進めるたびにどきどき。
目まぐるしい速さで、彼らの人生を追っている感じがした。
トレスポ的な時代から、そこへ至る生い立ち、そのあとまで。
そして、グルーのように切れない悪友の絆。
そんな友情物語でもある。
30年間のスコットランド文化も俯瞰できるし、
いろいろな角度から楽しめた。
読後はとっても気分がいい。
トレスポといえば、出てるし!あの事件のあとの彼らまで。
それも美味しい要素。
いつもウェルシュ作品はクロスオーバーしてるけど、
特に今回はトレスポのその後があるのが美味しすぎる。
スパッドがー! スパッド・・・がんばれよ!!
あとの人たちも出てるかどうか、ぜひトレスポ好きは読んでみてください。
そんなわけで、ウェルシュの作品はホント初期なんか目じゃない。
フィルスがベストだけど、これは次点ぐらいにいい。