2005-01-01から1年間の記事一覧

 今年読んだよかった本

日本文学 空中ブランコ(奥田英朗):笑った。スカッとした 外国文学 ティモレオン −センチメンタル・ジャーニー(ダン・ローズ):残酷なまでに切ない SF 第六大陸(小川一水):宇宙はそう遠くないと感じた ラノベ All you need is kill(桜坂洋):理不尽…

 予言の守護者 -ベルガリアード物語 1

★★★ 最近ずうっと、外国の本コーナーに平積みになってて、気になってた本。で、読んだんだけど・・・んー、まぁまぁ?なんか指輪物語をわかりやすくして、ちょっと変えた感じ?でした。もっと読んだら面白くなるんだろうか?

 ななつのこものがたり

★★★☆ 加納朋子のデビュー作「ななつのこ」の作中に出てくる絵本が実際に出版されたです。 「ななつのこ」と読み比べても、もちろん楽しいし、単独のピリッと小技が効いたミステリ絵本としても、楽しめる。 この人の文章って、どうしてこうほんわかあったかい…

 老ヴォールの惑星

★★★★ SFの中篇4篇。私は基本的に長編しか読まないので、この本もしばらく手に取ってなかった。でもよかった。もっと早く読めばよかった・・・。小川一水らしいハッピーエンドの明るいSF。なので読後感が清涼。「幸せになる箱庭」だけは、小川式ハッピーエン…

 MOMENT

★★★★ この作家の文章って好きだ。系統でいったら村上春樹系といってしまえばそれまで?でも、1つひとつのエピソードが大事にとっておきたいぐらい絶妙で、一人で笑ったりほうっとしたりしてしまう。ただ、最後があまり好きじゃない。最後はちょっとミステリ…

 シフト ―世界はクリアを待っている―

★★★ こっぱずかしかー、これぞジュブナイルって感じ。ファンタジーです。眠るとMMORPGみたいな世界に「シフト」してしまう高校生が主人公。半端な終わり方なので、続編が作られる予定なのか?それともあとは皆さんの想像にお任せします系?もうちょっと続け…

 日暮らし

★★★☆ 「ぼんくら」の続編。江戸深川の同心が主人公の物語。他にも江戸の町人たちが生き生きと描かれているのがいい。「ぼんくら」はこの作品のための伏線であったのかと思うほどに前作の登場人物がうまく活かされている。から、先に前作を読んだほうが楽しめ…

 カリブの決闘

★★☆ ライオンボーイ最終巻。なんつーか、子どもの空想じみた、わかりやすいハッピーエンド。つまらないなぁ・・・。

 スラムオンライン

★★★☆ MMO格闘の世界での出来事とリアルの日常の話。リンクしてたりして、リアルと仮想空間のリンクが面白い。リアルでの正体なんかはちょっとミステリーでもある。 結局人は、仮想と現実、どちらの世界でもロールプレイをしている。 「ハシモトは、わざとら…

 奇蹟の表現II 雨の役割

★★★ 面白かったけど大して残らない感じ、その2。PDDが出てくるので、いろいろ突っ込みたい気分になったり・・・。ラノベに出していいのかね?

 奇蹟の表現

★★★ 面白かったけど大して残らない感じ。ラノベ版レオン、だそうです。にゃるほど〜って感じ。ツンデレのちっちゃい女の子好きにはたまらんだろう・・・と、思った。

 ライトノベルって、なあに?

web

ラノベ、お世話になっているわりに、どういうものをラノベというのか、いまいち捉えられない。欧米には「ヤングアダルト」というジャンルがありますが、ヤングアダルトにはヲタ臭はないけど、ラノベっていうとヲタの気配が・・・じゃあ日本のヤングアダルト…

 天切り松 闇がたり3 初湯千両

★★★ 私は泥棒モノが好きです。ルパンもルパン三世もついでにいったらミーハーどころで「オーシャンズ11」とかもわくわくするっす。 そして江戸弁も好き。じいちゃん江戸っ子だったから、親しみ感じるし。首都圏に住むものとしては、この地の文化って好きなん…

 海の底

★★★☆ けっこう好き。 この作家が女性だったってあとがきで知りました。そういわれてみれば、男性がありがちな人物像かも。でも私も女なのでか?その辺はあまり気にならず。むしろ結構好み・・・じゃなくって、・・・うん、まぁ、そういう感じで(何 はじまり…

 疾走!千マイル急行

★★★☆ SFっていうよりファンタジーだな、これは。 小川一水のハッピーエンド節は快い。エピローグはなくてもよかった気もするけど。

 小説 エマ 1(原作:森薫)

★★☆ 久美沙織の文体は好きだと思ってたけど、こればっかりは原作のほうが好きです。

 銀河ヒッチハイク・ガイド

★★★☆ 祝・再販!出版社も訳も新たになった銀河ヒッチハイク・ガイド。 今回の訳より前ののほうが好きだったかも。ちょっと現代的な訳です。で、★が減点。 でもやっぱりお馬鹿で楽しい。 ・・・あれ?映画がいつの間にかはじまってる。な、なんと・・・ [> 映…

 キーリ

★★★ あと1エピソード、1冊か2冊で完結しちゃうそうで・・・そんな終結にむけた布置がなんだかさみしいのでした。終わっちゃう感じ。幸せになってほしいなぁ。ボケ兵長がおもしろかった。

 図書室の海

★★★ 恩田陸にしては珍しい短編集。名作って感じのと、平凡なのが混じってた。玉石混合。

 西の善き魔女VI 闇の左手

★★★ 西の善き魔女シリーズの最終話。思ったより普通の終わり方だった。私としては、ナウシカばりの展開を期待していたんですが、あっけない終わりで、あ、そうですか・・・みたいな・・・

 最後の夏に見上げた空は 3

★★★☆ 完結。切なーい。泣けた。ラストは分かってたはずなのに、ほんのちょっぴりハッピーエンドを期待した。うぅぅぅぅ。

 真夜中の五分前

★★★★ 直木賞候補作品。 あたたかく哀しい恋愛小説。なんていうか、久々に心がじんわりした。本多孝好の文章は好きだ。

 All you need is kill

★★★ いきなり戦闘シーンから始まるので、びっくり。そして主人公が死んでしまうのでびっくり。でも、無限に陥ってしまったループから抜け出そうとする決意を固めるあたりから、ぐんぐん面白くなっていく。ラストはショックでしたー。

 四畳半神話大系

★★★☆ 「もしあのとき、あれをしていたら・・・」誰でも1度は思うことだと思う。この小説は、そんな「もし・・・」の4つの分岐点を描いたパラレルワールドもの。主人公は大学入学時に4つのサークルのどこに入ろうか悩んで、その4つのどれかに入った話が4つの…

 2chライトノベル大賞2005上半期

ちょっと前だけど。でましたね。 1 わたしたちの田村くん 2 半分の月がのぼる空 4 grabbing at the half-moon 3 ディバイデッド・フロント III. この空と大地に誓う 4 BLACK BLOOD BROTHERS 3 特区震撼 スラムオンライン 6 荒野の恋 第一部 catch the tail …

 しにがみのバラッド

★★☆ 死神の女の子が主人公の連作集。 ホンワカあたたかな気持ちになりたくて買った本。もしかしたらそういうテイストの本なのかもしれないけど、追い詰められてるときにテーマが死の本は読むべきではなかったと後悔。けっこう疲れてしまった。

 七姫物語 第3章

★★★ 7人の姫が群雄割拠する世界での7人目の姫空澄の物語の、3章。 7人の姫が動き出して、どうなるどうなる〜って感じでちょっと立体的になってきたのが良かった。

 レベッカのお買い物日記 3

★★ レベッカという買い物中毒な女の子が幸せになる話、の、3作目。 1作目とかはついつい買っちゃうばかげた買い物に共感していたりもしたけどもう今回は、そこまで突っ走るかっていう感じでちょっとついていけなかった。

 さらば、ミスター・ナイスガイ

★★★ 冴えない青年が失恋&クビ切りをきっかけにイケメンのデキる男になって成功しようとする物語。ある意味男性版シンデレラ・ストーリーというか。 小気味よく読める作品でした。

 西の善き魔女 V

★★★★ 主人公が出てこず、サブのアデイルの冒険。本編の主人公フィリエルが世界の秘密を解き明かそうとしている少女である一方でアデイルはこの世界を受け入れてその中で輝こうとする。別の視点からの番外編。でもテイストは失わず、面白い。