ま行

 名も無き毒

★★★★ 宮部みゆきは安心して読めるな、と。主人公のおっさんの職場に電波女がバイトできていて、その子をクビにするところから始まる。人間の持つ悪意ってホントは一番怖い毒かもね、そんな話。後半は話が読めちゃうけど、でもなぜか、惹きこまれた。

 ピーター★パン イン スカーレット

★★★☆ ジェームス・バリーのピーター・パンの著作権を持っているオーモンド大路小児病院が正規の続編執筆者を公募して選ばれた作品。ってことで、公式続編なんだけども、そもそもマコックラン自身がカーネギー賞とガーディアン賞の受賞作家で、作品の完成度は…

 ナンバー9ドリーム

★★★★ これはおもしろい。文章上手いし、構成もうまいし。イギリス人作家なのに全く日本人しか出ない、日本が舞台の話。村上春樹へのオマージュとかなんとか、確かに文体も似てる。けどテイストは別な気がする。訳者は似てるよね?っていってるけど、なんかち…

 ラジオガール・ウィズ・ジャミング

★★★ すげー面白いっていうのは、ない。普通におもしろい。盛り上がりもなく。安心して読めるいい話ってところ。予想通りっちゃ予想通りだったけど、なんだか期待しすぎてガッカリ。なので評価低い。

 鴨川ホルモー

★★★★ 表紙があれなのとはあまり関係ない内容ですね。ホルモォォーッが衝撃でおもしろかった。ホルモーにそんな秘密があったとはね。

 ドリームバスター3

★★★★ おもしろかった。3巻が一番おもしろいかもしれん。今まであいまいにただただファンタジーだった話がやっとこの先に色々わかってきそうになってくる、布石たっぷりの話。続き、早く読みたい!

 ミッキーマウスの憂鬱

★★★ あとで後ろの著者の説明見てビックリした。あの「催眠―Hypnosis (小学館文庫)」とか一連の世界をぶちまけちゃった松岡さんでしたか・・・ でもそのシリーズの気配はちっともなかった気がする。某ネズミーランドにバイトに行くことになった主人公のドタバ…

 半島を出よ

★★☆ 村上龍の本って、すごい好きなのと微妙なのの両極端に分かれる。これは好きじゃないかも・・・。 北朝鮮のテロ軍隊が福岡を占領する話です。昭和歌謡大全集の登場人物の生き残りが出てくる、その後の話。 村上龍って軍モノ好きですね。

 日暮らし

★★★☆ 「ぼんくら」の続編。江戸深川の同心が主人公の物語。他にも江戸の町人たちが生き生きと描かれているのがいい。「ぼんくら」はこの作品のための伏線であったのかと思うほどに前作の登場人物がうまく活かされている。から、先に前作を読んだほうが楽しめ…

 四畳半神話大系

★★★☆ 「もしあのとき、あれをしていたら・・・」誰でも1度は思うことだと思う。この小説は、そんな「もし・・・」の4つの分岐点を描いたパラレルワールドもの。主人公は大学入学時に4つのサークルのどこに入ろうか悩んで、その4つのどれかに入った話が4つの…