2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

 第六大陸

★★★★ 第35回星雲賞日本長編部門受賞作。ちゃんとSF(サイエンス・フィクション)。現実にありそうな、近未来に月に施設を建造する話。科学技術の視点だけでなく、社会情勢や経済の問題までしっかり描かれてる。それでいてSF(スペース・ファンタジー)の情緒…

 クビツリハイスクール

★★★☆ ミステリーとしても、ラノベとしても、ちょっとレベルアップ。色んなことがわかってきて、シリーズとしての醍醐味も出てきた。

 クビシメロマンチスト

★★☆ ミステリーとしても、ラノベとしても、中途半端な気がする。

 最後の夏に見上げた空は 2 (住本優)

★★★☆ 切ない感じがよかった。命短し恋せよ乙女。(もう乙女じゃないトシの人が何を言う・・・)

 カスタム・チャイルド

★★★ 壁井ユカコの新作。期待していたほどではなかったけど、まぁまぁ。それよか、キーリだしてー。

 停電の夜に

★★★★ 珍しく、アメリカの、しかも短編集。でもよかった。たんたんとしているけど、あたたかな視点。そういうの好き。

 最後の夏に見上げた空は

★★★ 壁井ユカコが「個人的にズギューンとツボに来たキレイセツナイ作品です」っていうので、読んでみた。ズギューンとはこなかったけど、確かにキレイセツナイ。今月続編が出たので、読んでみようと思う。

 長崎乱楽坂

★★★☆ 吉田修一の作品って、結論があるようなないようなその漠然さが、逆に現実をリアルに描いている感じがして好き。 で、この作品。ヤクザ者の一家へ出戻った母親を持つ兄弟の成長物語。ヤクザ一門の栄枯盛衰と共に兄弟は成長する。けど、そこは吉田修一。…

 ティモレオン −センチメンタル・ジャーニー

★★★☆ 前半は、犬のティモレオンと飼い主の孤独な老人とそこへ現れる謎のボスニア人の物語で、後半は、捨てられたティモレオンの家への帰還とそれに交錯する様々な人々の物語。 物語は、あたたかな幸福と残酷な不幸が交互に淡々と綴られる。幸福の物語があた…