2004-01-01から1年間の記事一覧

 西の善き魔女 I・II

★★★☆ ★★☆ⅠとⅡまとめて読了。『空色勾玉』など勾玉三部作の作者 荻原規子の本の文庫落ち版。Ⅰをはじめに読んだときは、壮大な世界を予想させるファンタジーだとワクワク。独特の世界観を持つファンタジーなのに、ただそれだけで終わりじゃなく、シンデレラや…

 七姫物語 第二章

★★★ 前作は中途半端な気がしてイライラもあったけど、今回はもう、主人公の女の子視点で、淡々と書いてたので、よし。

 150cmライフ。

最近出た『150cmライフ。』の続編『150cmライフ。2』を本屋で手にとっている人を見ると思わず身長をじっと見てしまう。そして、心の中でつぶやく、「同士よ!」私も150cmライフをおくってる1人なので。 1もおもしろかったから、身に覚えのある人はぜひ立ち…

 クビキリサイクル 〜青色サヴァンと戯言遣い

★★★☆ 第23回メフィスト賞受賞作。古典的な設定。絶海の孤島でクビキリ殺人事件。定番な密室トリック。なのに、ちくしょう、ミスリードされた自分。情けなし…謎解きはニガテさぁ。 出てくるキャラの濃すぎる感じが人気らしい。出る人物出る人物、実際にはあり…

 キノの旅 (時雨沢恵一)

★★ こっちも話題作?っていうか、常にシリーズが人気作品。だけどあまり惹かれるものがなかったから読んだことなかった。ついに読んでみたけどやっぱり微妙。テイストはホンワカしてるのに、グロい。そのギャップがいいのかな?うーん、でも同じグロめの題材…

 イン・ザ・プール

★★★★ ようやく話題作を読みました。ひっどい精神科医だねー。でも、なぜか癒される・・・?ストレスの原因探るとか、そういうのは意味ないからって、しれっと言っちゃう所が痛快。視線恐怖な女の子の話とか、そうきたかっていうノリノリの治療が素敵。最悪に…

 七姫物語 (高野和)

★★★ 女性の作家さんだっけ?と、振り返りたくなるほど、少女漫画っぽい雰囲気の話。9歳の孤児が武人テン・フオウと軍師トエル・タウに先王の隠し子の姫君として担ぎ出されて、3人で国家統一を目指す物語。和風?中華風?な世界観。国取り的な戦争場面とかも…

 ビッグ・フィッシュ

★★★★☆ あの映画化されたビッグ・フィッシュを今さらながら読みました。病気が進行して、いよいよ死を迎える父を前にして、主人公は父について何一つ知らないことに気づく。父の臨終をシュミレーションしたり、小さい頃に父から聞かされていた奇想天外な物語…

ブルー・タワー (石田衣良)

★★★☆ 「池袋ウエスト・ゲート・パーク」シリーズで有名な石田衣良、初のSF本。2212年という近未来の巨大な青い塔をめぐる話。SFとしては、専門じゃない感じ。設定もよくある感じの、突っ込みどころ満載の。でも、ストーリーテラーとしては一流ですな。軽く読…

 文学刑事サーズデイ・ネクスト 2 〜さらば、大鴉 (ジャスパー・フォード)

★★★★ おもしろかった。前回よりももっと奇想天外になっていて、主人公のサーズデイが身につける新しい能力「ブックジャンプ」を駆使して、本の中の世界を飛び回る話。それって、本好きにとっては1度ならずとも夢見ることではないだろうか私もブックジャンプ…

「ハウルの動く城」原作&映画比較

読み返したところで、原作と映画について考察。 原作にはない映画の好きなところ なんといっても動く城! 荒地の魔女弱体化後 弟子マルクルのキャラクター ハウルの性格が分かりやすい 映画にはない原作の好きなところ ハウルの女性遍歴 七リーグ靴のエピソ…

 ハウル読み直し

ただいま、友人から取り返した「魔法使いハウルと火の悪魔」読み返し中。映画のせりふ、原作に結構忠実なのね。弟子マイケルが可愛くもファニーでもないのが残念。

 暁の円卓3 (ラルフ・イーザウ)

★★☆ 1900年1月1日トーキョーに生まれた英国人の主人公と、人類を破滅させようとする秘密結社“暁の円卓”との百年にわたる戦いの物語、の、第3巻。半ば義務感で読んでいる20世紀を振り返るファンタジー。第二次大戦の予兆をはらむ第3巻。ドイツ人の描く英国人…

 グリフィンの年 (ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)

★★☆ もうだいぶ前に読了だったのに、メモし忘れてました。ダイアナ・ウィン・ジョーンズ繋がりで、思い出したので書いておく。ダークホルムの闇の君の続編。ドタバタなのは相変わらずだけど、ダーク〜とは違って、青春学園ものって感じ。ダイアナの描く魔法…

 文学刑事サーズデイ・ネクスト1 〜ジェイン・エアを探せ  (ジャスパー・フォード)

★★★★ なんのこと?ってタイトル。シャーロック・ホームズばりにしぶいネクストっていう刑事が、シェイクスピアとか引用しちゃいながら事件を解決……する話かと思ったけど、違った。そもそも、ネクストさん、女性だったし。しかも、舞台はパラレルワールドな19…

 直筆商の哀しみ (ゼイディー・スミス)

★★★★☆ 主人公のアレックス・リ・タンデムはユダヤ人の母と中国人の父との間に生まれた英国人。12歳のアレックスは、第1章でいきなり大好きだった父を亡くす。それ以降の物語は、成人したアレックスが、有名人のサインを売買し、そのあがりで暮らす直筆商(オ…

 NHKへようこそ! (滝本竜彦)

★★☆ ディープなひきこもり作者のディープなひきこもり本。ちょっと、興味をそそられて読んでみた。はじめの方は面白かったけどなー。読みやすい軽快な文体だし、エピソードも。被害妄想っぷりとか。NHKの正体に気づくくだり、大好き。でも、中盤はヤク漬け主…

 風の歌、星の口笛 (村崎友)

★★★ 横溝正史ミステリ大賞受賞作でもあり、SFファンタジーでもありな本。…って、どんなや?って思って読んでみた。漫画的。簡単に読めて、そこそこ面白いけど、感動するような深さはない。ミステリとして読んだら、トリックおかしいでしょう?かといってSFと…

 暁の円卓2 (ラルフ・イーザウ)

★★☆ じつは、あまり面白いと思って読んでいないと思う。ただ、なんとなく、20世紀を振り返る意味で。主人公が第2次世界大戦前にアメリカから日本に渡ったりするから、おぉ、って、その先を想像してみたり。ドイツ人から見た戦争の歴史、って意味でも興味深い…

 ロミオとロミオは永遠に

★★★☆ 恩田陸の本。図書館でなんとなく見て表紙見て、これはSWのパクリ絵ですか?!って思って、思わず借りました。 内容はタイトルと全く関係なく、「日本人だけが地球に居残る近未来。エリートへの近道は「大東京学園」の卒業総代になること。」っていう世界…