ナンバー9ドリーム

ナンバー9ドリーム (新潮クレスト・ブックス) ★★★★
これはおもしろい。
文章上手いし、構成もうまいし。
イギリス人作家なのに全く日本人しか出ない、日本が舞台の話。
村上春樹へのオマージュとかなんとか、確かに文体も似てる。
けどテイストは別な気がする。
訳者は似てるよね?っていってるけど、なんかちがう。
もっと上手いっていうか私の好みなだけかもしれないけど。
けど村上春樹好きにもオススメ。
まず1章(number one)からして、構成が好き。
どう好きかを説明するとネタバレになりそうでもどかしい。
ストーリーは父親探しの旅という古典的といえば古典的な感じで。
主人公の成長と絆と崩壊?って感じ?
作ったものが壊れてまた作って・・・最後は??
あと、村上春樹だけじゃなくて、ジョン・レノンへのオマージュでもある。
主人公がジョン好きでギター弾いてる。
タイトルもわかる人にはわかる通り、ジョンです。
#9 dreamをどう聴くか、どう読むか。
それは読者の想像力に委ねられている。
ブッカー賞候補になり続けているらしい。
もう受賞させてあげればいいと思う。
つーわけでおまけにこれをBGMにどぞ↓
John Lennon: #9 Dream :